日本IBMは3月31日、最新のIntel Xeon プロセッサ5500番台(開発コード名Nehalem-EP)を搭載した新しいx86サーバーの3製品とブレードサーバーを発表しました。
この4製品は、従来モデルより搭載メモリー容量を2.6~4倍とするなど、仮想化によるサーバー統合に最適であり、従来はオプション製品を必要とした遠隔管理機能を標準搭載したほか、同製品間で統一した容易な管理手法を提供しています。
本日発表されたブレードサーバーの新製品は、2ソケットのCPUおよびホットスワップ・ハードディスク・ドライブを搭載し、搭載メモリー容量を従来の3倍となる96Gバイトに拡張した「IBM BladeCenter HS22」で、価格は281,400円(税込)から。
また、x86サーバーの新製品は、従来よりも交流・直流変換効率が12%上昇して92%となった電源装置を搭載する「IBM System x3550 M2」(409,500円〜)と「IBM System x3650 M2」(430,500円〜)、ラック型サーバーの2倍の集積率を実現し従来よりも柔軟にストレージやI/Oなどのハードウェアを構成できる「IBM System x iDataPlex dx360 M2」(99,750,000円〜)。「IBM System x3650 M2」においては、新しいファンと冷却効率のよい設計により、ファンの数が従来製品の10個から3個に減少し、消費電力が最大で約63%減少しています。
これら4製品は、統合管理のためのチップ「統合管理モジュール」を搭載し、IBMの自己診断機能を付加したハードウェア制御ファームウェア「uEFI」をBIOSに代わって採用することで、サーバの起動時間を短縮しつつ、共通の管理手法を提供しています。
また、これまでオプションだった高度な遠隔管理機能を提供しており、4機種混合の環境において一括管理が可能であり、「統合管理モジュール」が取得したハードウェアのインベントリー情報や障害情報が、「IBM Systems Director v6.1」に引き渡され、簡単にサーバーの状況を確認することができるようになっています。
IBMでは、4月1日に日本IBM箱崎事業所内において、x86サーバーならびにブレードサーバーによる仮想化環境の検証を行える「IBM System x仮想化検証センター」を開設予定。
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