冷え込む広告市場で注目を集めたGoogleの2009Q1決算報告
インターネット検索最大手米Googleは米国時間4月16日、2009年第1四半期(1月-3月)決算を発表しました。
これによると、同四半期期の売上高は55億1,000万ドルとなり、前年同期比では6.2%増となったものの、前期比では3.3%減となり、同社史上初めて前期比での減収を記録し、景気後退の影響による成長の鈍化が鮮明に映し出されました。また、売上高の伸び率(6.2%)が一桁台になったのも初。
一方で純利益は、前年同期比8.8%増の14億2,000万ドル(1株当たり4.49ドル)となって、アナリストの予想平均を上回りました。
今年に入って行った3度のリストラ計画を含むコスト削減努力が奏功したうえ、広告主がトラディショナルなメディアからネット広告へシフトしたことも影響し、さらに検索クエリ数の伸びが同社の業績を支えました。
同四半期売上の97%を広告売上が占めていて、内訳では、Googleサイトの売上高が、前年同期比9%増の37億ドルとなって全体の67%を占め、AdSenseプログラムを通じたパートナーサイト経由の売上高が同3%減の16億4000万ドルで全体の30%を占めました。
また、米国での売上高が28億8000万ドルとなって、全体の52%を占めています。
Googleサイトおよびパートナー・サイトに掲載した広告クリック数(ペイドクリック数)は、前年同期比で17%増となり、トラフィック獲得費用(TAC)は、14億4,000万ドルで広告収入の27%を占めています。
Googleは今後も大規模な設備投資を行うと述べましたが、経済の先行きが不透明なことから、しばらくは中核事業に重点を置く展開になりそうです。
Bloombergの速報映像
この記事への コメント & トラックバック
スパム対策といたしまして、記事の投稿2週間後にコメント/トラックバックの受付を終了しています。