ポータブルメディアプレーヤーやムービーカメラ向け1.8型160GB容量HDD
東芝は10日、1プラッタ構成では業界最大となる記録容量160GBを実現した1.8インチHDD「MK1634GAL」を商品化して量産を開始したと発表しました。
磁気ヘッドおよびディスクの磁性層の改良により、1.8インチHDDとして業界最大となる面記録密度 723Mbit/mm2(467Gbpsi)を実現。これにより、1枚構成の1.8型HDDとして業界最大記憶容量となる160GBの商品化を実現したとしています。
これにより、同社新商品は160GB、120GB、80GB、60GBのラインアップになります。
東芝では、Appleの「iPod」のようなポータブルメディアプレーヤーや、デジタルムービーカメラをはじめとするデジタル家電で、動画や楽曲など大容量ファイル保存のニーズが増加していることから、小型・軽量かつ記憶容量の大きいHDDの需要が高まっているとしています。
新商品全機種は、同社独自の静音シーク技術により、シーク時の騒音が従来機種(MK1231GAL/120GB)に比べて5dB(デシベル)低減しており、動画や音楽の再生中でもシーク時の雑音が気にならないといいます。
また、エネルギー消費効率が従来に比べ約24%向上しており、さらに新商品全機種はEU(欧州連合)RoHS指令に適合しているなど、環境にも配慮されています。
「MK1634GAL」の主な仕様は、ヘッド数は2、回転数は4,200rpm、インタフェースはパラレルATA、平均シーク時間は15msec、騒音は15dB(シーク時)/14dB(アイドル時)などとなっており、本体サイズは54(W)× 71(D)× 5(H)mmで、重量は最大48g。
東芝の正式なプレスリリースが行われたこの日、Appleはスティーブ・ジョブズ氏も登壇したメディア向け音楽イベントにおいて、160GBのHDDを搭載した新しい「iPod classic」を発表しました。
同音楽プレーヤーはHDD容量がこれまでの120GBから160GBへと約33%もアップしたにも関わらず、価格は5,000円も引き下げられ、新価格は24,800円となっています。
「iPod classic」をめぐっては、開発中止の声も聞かれていましたが、容量アップと価格低下によるコスト削減の、いわば”両立”が得られたことで、今日のAppleによるアップデートにつながったものと思われます。
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