国際版「Kindle」を世界100カ国以上で10月19日発売へ
Amazonは10月7日、同社の電子書籍リーダー「Kindle」について、日本を含む世界100カ国以上で利用可能なインターナショナル版を10月19日より出荷すると発表しました。
価格は279ドルで、同日より米Amazon.comにて予約受付を開始しています。なお、Amazon.co.jpのアカウントは使用できず、米Amazon.comにて登録する必要があります。
「Kindle」は、これまで米国のみで販売されて来ましたが、Appleなどのパソコンメーカーが相次いでタブレットマシンを開発して、今後数ヶ月内に市場投入するとみられることから、ブックリーダー機能で競合する同製品を先行発売することで、国際競争力を高めておきたいという狙いがあるようです。
最新版「Kindle U.S. & International Wireless」は、100カ国以上で利用可能となる初の国際対応バージョンで、内蔵された3Gワイヤレス技術により、書籍や雑誌、新聞をはじめ、WordやPDFなどの個人用文書をワイヤレスでダウンロードすることが可能です。
ただし、国際版は米国外で3Gローミング対応となるため、ダウンロード1回につき1.99ドル課金されます。
日本で購入できる「Kindle」は、今年2月に発表された第2世代モデルで、主なスペックとして、スクリーンは電子インク採用の6インチ(600×800ピクセル)、オンボードメモリ容量は2GB(約1500冊分保存可能)、厚さは約0.9cm、重さは約289gなどとなっており、1回の充電で普通の読書なら2週間以上持続可能となります。
また、主な機能として、音声読み上げ機能やインスタント辞書、ブックマーク、メモ、ハイライト機能などを備えています。
Amazonは同日、これまで299ドルだった米国仕様の「Kindle」を259ドルへ値下げすることも併せて発表しました。