ネットブック向け「Atom」が牽引
半導体最大手Intelは10月13日(米国時間)、2009年第3四半期(7~9月期)決算を発表しました。
売上高は前年同期比8.1%減の93億8,900万ドル、純利益は同7.8%減の18億5,600万ドルとなって、前年同期比では減収減益だったものの、前期比ベースで売上高は17%増となり、市場予想平均の90億4,000万ドルを上回りました。また、1株利益も市場予想平均28セントを上回る33セントでした。
そのほか、営業利益は前年同期比16.8%減の26億ドル、粗利益率は同1.2ポイント減の57.6%となって、前期比で7ポイント上昇し予測を上回る結果になりました。
7~9月期はマイクロプロセッサの平均販売価格(ASP)は前期比でやや低下したものの、ネットブックの売れ行きが好調で、「Atom」の売上高が前期比で15%増となる4億1,500万ドルでした。
また、今後、MSの新OS「Windows 7」発売による買い替え需要が見込まれることから、Intelは第4四半期(10〜12月期)について、売上高は97〜105億ドル、粗利益率は59-〜65%と予想し、いずれも市場予想平均を上回る見通しを示しています。前年同期比ベースでの増収となれば5四半期ぶりということになります。
ポール・オッテリーニCEOは、
32nmプロセス製造技術に基づく次世代マイクロプロセッサにより、ハイエンドサーバ市場から、高性能および低電力プロセッサまで、新たな革新を生み出すことになるだろう
と述べました。
同日の好決算を受けて、同社株価は時間外取引で一時大きく(6%超)上昇しました。
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