Tsugawa.TV

Nokia、世界携帯電話市場で首位キープもシェア大幅ダウン

Strategy Analytics(SA)が取りまとめた2011年第4四半期(10〜12月期)の世界携帯電話市場調査によると、Nokiaは前年同期から5ポイント超のシェアを失い、2位サムスンや3位Appleの追い上げを許したものの、約26%のシェアを獲得して首位を維持した。
同期の世界携帯電話出荷台数は前年同期比11%増の4億4,500万台に達し、2011年通期では前年比で14%増となって16億台に迫った。

 

AppleのiPhoneはスマートフォン市場ではトップだったが、従来型携帯電話を含むすべての携帯電話の出荷台数シェアは8%で、Nokiaおよびサムスンに次ぐ3位だった。

 

上位3社が世界シェアの50%以上を占める状態が続くなか、スマホ販売が不調だったNokiaが市場シェアを失う一方で、iPhoneを擁するAppleとGALAXYシリーズが好調なサムスンがともにシェアを伸ばした。

世界携帯電話市場調査(出荷台数・単位:万台)
メーカー
Q4 ’10
2010
Q4 ’11
2011
Nokia 123.7 453.0 113.5 417.1
サムスン 80.7 280.2 95.0 327.4
Apple 16.2 47.5 37.0 93.0
その他 179.5 579.3 199.5 713.9
合計 400.1 1360.0 445.0 1551.4
世界携帯電話市場調査(メーカー別シェア)
メーカー
Q4 ’10
2010
Q4 ’11
2011
Nokia 30.9% 33.3% 25.5% 26.9%
サムスン 20.2% 20.6% 21.3% 21.1%
Apple 4.0% 3.5% 8.3% 6.0%
その他 44.9% 42.6% 44.8% 46.0%
合計 100.0% 100.0% 100.0% 100.0%

Nokiaが発表した2011年第4四半期決算によると、売上高は前年同期から21%&減の100億500万ユーロとなり、10億7,000万ユーロの純損失を計上。提携するMicrosoftのWindows Phone搭載スマートフォン「Lumia」は100万台以上の販売を記録したが、損失を穴埋めするには至らなかった。