Microsoftは現地時間9日、開発者向けオフィシャルブログにおいて、ARM系プロセッサベース向け次期「Windows 8」(Windows on ARM)に関する詳細を発表した。“WOA”は従来型PC向けx86/x64版と同時公開の予定で、搭載端末には次期「Office 15」(開発コードネーム)がバンドルされるという。
MSは昨年9月のBUILDで「Windows 8」について、タッチ操作に主眼を置く新しいアプリケーション環境「Metro」インタフェースや新ランタイム環境「WinRT」の導入、アプリ配信ストア「Windows Store」の開設、HTML5をサポートしハードウェアアクセラレーション機能対応の次期「IE 10」搭載などを明らかにしていた。
スティーブン・シノフスキー氏によると、“WOA”ではExplorerやIE 10が稼働する一方で、Metroスタイルアプリ以外の従来型ソフトは利用できず、エミュレーション機能も提供されないという。よって、x86版と互換があるアプリはMetro Style Appsのみとなるようだ。しかし、Officeソフトが標準搭載されるインパクトは大きく、さらにセキュリティ機能を高めることなどで、まずは法人やビジネスユーザ向け販売で実績をあげると予想される。
iOSとAndroidの2大勢力に支配されるタブレット市場だが、今年第3四半期に投入される予定の「Windows 8」により、その勢力図がどこまで塗り替えられるのかに注目が集まっている。
なお、2月29日にWindows 8のコンシューマープレビュー(x86/x64版)が公開予定だ。
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