Apple、「MacBook Pro」Seagate製7,200rpmのHDDビープ音解消のファームウェアをまもなく公開か

多くのMBPユーザを悩ませるノイズ解決のFirmwareまもなく？

日米のAppleサポートフォーラム（Apple Discussions (日本)／米Apple）などへも数多くの苦情が寄せられている通り、最新の「MacBook Pro」で、7,200rpmのSATAハードディスクドライブを搭載した場合、ランダムにクリックやビープ音等のノイズが発生し、さらに一部では、動作が遅くなったりフリーズしたりするといった不具合が報告されています。
「MacBook Pro」には通常、5,400rpmのSATAハードディスクが標準搭載されていますが、Appleオンラインストアなどでは、より高速な7,200rpmやSSDを選択することが可能。
AppleInsiderによれば、このような報告が寄せられるようになったのは、今年1月からだとされています。
問題が起きているのはSeagate製500GB容量の7200rpm HDD（ST9500420ASG/FW:Rev. 0006APM2）。ちなみに、他社製や同社製320GB（ST9320423ASG）などでは異音に関してあまり報告はされていません。
（＊更新：日立120GB HDDからSeagate 7200.4 G-Force 320GBへアップグレードしたユーザが同様の問題に直面したとのこと）。

米国のフォーラムに最近投稿されたに情報によれば、問題を抱えたユーザがAppleCareに連絡したところ、Appleは「MacBook Pro」で生じているこれらの不具合について高い認識を持ったうえで（フォーラムもモニターしていると話したらしい）、同社はすでに問題解決に動いており、公開時期は不明ながらも、ノイズを解消するファームウェア・アップデートをリリースする予定だということです。
しかしながら、ちょっと前まで、Appleのサポートは「これは正常な動作である」と述べていました。

また、「Seagate Momentus 7200.4シリーズ」に搭載されている「G-Forceプロテクション」に起因する可能性もあるようであり、Macのハードウェアと相性が悪いのではないかともみられています。
ちなみに、落下の衝撃からデータを保護するとされるこの機能は、「MacBook Pro」にデフォルトで搭載されているので不要なものです。
現状では、HDDのオリジナルのファームウェアに問題がある可能性が高いようです。

以下に、今回問題になっている「MacBook Pro」で生じるノイズ（ビープ音やクリック音）をビデオで紹介。
ビデオではよく聞き取らないと分かりづらいですが、コンピュータのノイズというのは、ユーザにとって大きなストレスになるとともに、何かの不具合に発展する可能性もあるため、メーカー側には迅速な対応と、ユーザ側に配慮した正確な声明をお願いしたいものです。
Macは、家や車に次ぐちょっとした財産ですから。