スティーブ・ジョブズCEOが音楽イベントに登場 – アナリスト予想

復帰後初の公の場＝久々の基調講演に期待

市場投資会社Piper JaffrayのApple担当シニア調査アナリストであるジーン・マンスター氏は1日、投資家向けのレポートのなかで、9月9日（水曜日）に開催されることが決まったAppleのメディア向け音楽イベントに、同社CEOであるスティーブ・ジョブズ氏が登場することになるだろうと予想しました。

このメディアイベントでは、iPodファミリーのアップデートがアナウンスされ、「iPod touch/nano」にカメラが搭載される見込みです。また、「iPod classic」にもカメラが搭載されるとの噂もあります。

マンスター氏は、このiPod発表イベントに、長期療養から6月末に職務復帰したジョブズ氏が登場しようがしまいが、ウォール街の投資家達をあっと驚かせるような発表は行われないだろうと分析しています。
販売が好調なiPhone/iPod touchの存在感が増すなか、iPodシリーズの成長にやや陰りが見え始めているのは事実です。
しかし、ジョブズ氏がステージに登場すれば、復帰後初となる公の姿を世界にアピールすることで、Appleの株価にはポジティブな要素になるとみられています。

また、この日のイベントでは、iTunesの次期メジャーバージョン「iTunes 9」が発表され、TwitterやFacebookなどのソーシャルネットワーキングサービスとの連携が搭載されるほか、iTunes Storeには、アルバムアートワークの新サービスや、デバイス・映画閲覧者向け新機能が提供されるかもしれないということです。
一方で、月々30〜40ドルといった定額で番組プログラムに無制限アクセス可能となる「iTunes TV Pass」（仮称）とタイアップしたApple TVは、9日のイベントでは発表されないだろうとみています。
マンスター氏は最近、Appleは2011年までに、自社ブランドのテレビを発売するだろうという予想を示しています。

このほかにもマンスター氏は、タブレットMacについては、2010年前半に発表されるだろうという見方を示し、この新デバイスには独自のOSが搭載されると予想しています。

来週に迫ったこのメディアイベントでは、上記のほかにも、The BeatlesのiTunesからの発売、iMacのアップデート、iTunesのブルーレイ・サポート、新音楽フォーマット「Cocktail」発表なども噂されています。