アナリスト、「MacBook Airは幸運」＝タイ洪水でHDD不足もフラッシュベースのAirには無関係

世界の4割強のHDD（ハードディスク駆動装置）を生産するタイの大洪水の影響で、市場のHDD価格が高止まりするなか、EvercoreのアナリストであるRob Cihra氏は「NAND型フラッシュメモリを採用するMacBook Airにとっては追い風になる」と指摘し、2012年にはWindowsパソコンへのSSD搭載も加速する可能性があると分析している（AppleInsider）。

世界最大手の米ウエスタン・デジタル（WD）は、タイでの生産を当初の予定よりも早い先月30日に一部再開したが、年明け以降、HDDの供給不足と価格の上昇が懸念されている。
Cihra氏は、洪水によるサプライチェーン寸断による生産への影響について、AppleはHDDの供給に対して最も素早い反応ができるハードウェア・メーカーであり、競合メーカーと比べて有利な立場にあるとしている。

しかし、米国のApple直販サイトでは、iMacのBTOオプションで2TB HDDを選択した際、出荷予定が従来の1〜3日から5〜7週間に大幅に延びるなど、HDD不足の影響が出始めているようだ。

モルガン・スタンレーの調査によると、米国におけるMacノートブックの出荷台数のうち、MacBook Airの占める割合は、今年前半の8%から10月には28%を占めるまで拡大しており、Appleは2012年第1四半期にも新たに15インチモデルを追加した新型MacBook Airを発表すると噂されている。