8月3日にAppleの取締役辞任を発表したエリック・シュミット氏は、前Genentech CEOのアーサー・レヴィンソン (Arthur Levinson) 氏がAppleとGoogleの取締役を兼任している現状について、両社がWebブラウザ、OS、スマートフォンなど多くの分野で競合しているものの、反トラスト法の調査を容易に通過したと述べました。
シュミット氏は、AppleとGoogleの競合している分野の割合が、クレイトン法第8条で示されるライン以下だと主張して、レヴィンソン氏はこのまま両社の取締役の兼務を継続しても問題無いという見解を示しました。
また、自身がAppleの取締役を退任した件に触れ、いかなる圧力のもとで退いた訳ではないと指摘し、さらに、米連邦取引委員会(FTC)による調査や、Microsoftなどの業界および政界などの言動が影響していなかったと述べました。
AppleとGoogleは最近、「iPhone」をめぐって、App Storeでの「Google Voice」却下の問題や、Appleの地図サービスPlaceBase買収による「Google Maps」採用終了の可能性などで、関係が悪化しているようだと指摘されるなか、シュミット氏は、「iPhone」がGoogleモバイル検索クエリでは最大であり、他の30〜40倍だと指摘し、Googleにとって「iPhone」もアプリも最高だと褒めちぎりました。
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