Dell Q4決算 – 予想を大幅に下回る売上を計上、さらなる経費削減やリストラ策も
世界第2位のPCメーカー米Dell (デル) が、2009年第4四半期(2008年11~09年1月)および2009年通期(2008年2月~09年1月)の決算を発表しています。
これによると、第4四半期の売上高は前年同期比16%減の134億ドル、純利益は同48%減の3億5,100万ドル、1株当たり利益は同42%減の18セントとなっています。
売上高については、市場アナリスト予想142億ドルを大幅に下回る結果となりましたが、営業経費を前年同期比で16%削減したことなどから、利益は予想とほぼ一致する減少幅に留まっています。
世界的な景気後退によりIT支出低迷の影響を受け、さらにコンシューマの志向が低価格モデルへとシフトするなか、同社が進めている大幅なコスト削減計画にも関わらず、Q4は大幅な減収減益に陥ったことになります。
Dellは昨年3月に、2011年1月期末までに30億ドルのコストを削減すると発表していましたが、この日、低迷する決算発表の場において、削減幅を30億ドルから40億ドルにまで引き上げることを表明しました。
Dellの株価が、過去半年で約3分の1にまで下落するなか、マイケル・デルCEOは、景気の見通しが改善するまで「IT」への支出が保留されており、コストの管理面において我々はさらに襟を正さないといけないと述べて、収益性や資金収支を生み出すことでライバル達との差別化を図りたいとしています。
(単位:百万 *EPS除く) | 2009 Q4 | 2008 Q4 | 変動率 |
---|---|---|---|
売上高 | $13,428 | $15,989 | ▲16% |
営業利益 | $457 | $776 | ▲41% |
純利益 | $351 | $679 | ▲48% |
EPS | $0.18 | $0.31 | ▲42% |
一方、2009年通期(2008年2月~09年1月)の業績は、売上高が前年とほぼ同じ611億ドル、純利益は前年比16%減となる24億7,800万ドルとなっています(下表参照)。
(単位:百万 *EPS除く) | 2009年通期 | 2008年通期 | 変動率 |
---|---|---|---|
売上高 | $61,101 | $61,133 | 0% |
営業利益 | $3,190 | $3,440 | ▲7% |
純利益 | $2,478 | $2,947 | ▲16% |
EPS | $1.25 | $1.31 | ▲5% |
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