Nehalem世代のモバイル版「Intel Core i7」採用の噂
まもなく刷新される予定の次期「iMac」には、Nehalem世代の新しいノートブックPC向けクアッドコアプロセッサ「Core i7」が採用される可能性があるようです。
また、噂されてきた「Blu-ray Disc」(BD) ドライブのサポートは、量産開始の直前になって取りやめになったようだと指摘されています。
開発コード名「Clarksfield」と呼ばれて来た「Core i7 Mobile Processor」は、Nehalemに基づく45nmプロセスのモバイル向けクアッドコアで、先月開催された開発者向け会議「Intel Developer Forum Fall 2009」において発表されたばかりのいわゆる“モバイル版”「Core i7」のこと。
コア数はすべて4(クアッドコア)で、負荷に合わせてプロセッサの動作周波数を最大75%高めるTurbo Boost Technologyや、多くのスレッドを使用するアプリケーションのパフォーマンスを向上するHyper Threadingテクノロジが搭載されているのが特徴です。
また、2チャンネルのDDR3 1333MHz メモリをサポートし、x16 1 ポートまたは x8 2 ポートの PCI Express 2.0 グラフィックスに対応しており、ビデオ編集、作曲、ゲーム、YouTubeビデオを使った Facebookのステータス更新など、様々な作業にも最適な処理能力を提供し、モバイル利用に適した高度なパフォーマンスと柔軟性を備えているとされています。
「iMac」に搭載されるのは、「Core i7 Mobile Processor」中位モデルの1.73GHz動作の「Core i7-820QM Mobile Processor」(L3キャッシュ:8MB/TDP:45W/Turbo Boost時の最大クロック:3.06GHz、1,000個ロット@53,010円)と、同下位モデルの1.6GHz動作の「Core i7-720QM Mobile Processor」(L3キャッシュ:6MB/TDP:45W/Turbo Boost時の最大クロック:2.8GHz/1,000個ロット@35,340円)が見込まれており、上位モデルの2GHz動作の「Core i7-920XM Mobile Processor Extreme Edition」(L3キャッシュ:8MB/TDP:55W/Turbo Boost時の最大クロック:3.2GHz)は、1,000個ロット時の単価が102,320円と高価なので採用されない模様です。
まもなく、おそらく今月中にはアップデートされる予定の新「iMac」は、デザインが一新され、ウルトラスリムで、より薄く丸みを帯びたスムーズな新しいオーガニック筐体設計(プロダクトデザイン)が採用されるとみられています。
新しい冷却システム、最新のプロセッサやグラフィックプロセッサおよびディスプレイが採用され、また、Bluetoothキーボードとワイヤレスマウス、Apple Remoteなども同時に刷新されるようです。
いわば完全フルモデルチェンジが行われる見込みであり、さらに、新しいマウスにはマルチタッチ機能が搭載されるようだとも指摘されています。
「iMac」が前回アップデートしたのは、今年3月3日(米国時間)であり、通常のアップデート周期(220日)はすでに過ぎています。