iPhone/iPod touch用アプリ配信センターが金字塔

Appleは9月28日、昨年7月11日にローンチした「App Store」におけるダウンロード件数が、トータルで20億回を突破したと発表しました。

Appleによると、iPhone/iPod touchユーザは全世界77か国で5,000万人を超え、登録されているアプリケーション数は85,000本以上にのぼり、iPhone Developer Programには125,000人以上のデベロッパが参加しているということです。

iPhone/iPod touchユーザ向けにネイティブアプリを配信するオンラインストア「App Store」は、昨年7月11日のサービス開始後、最初の週末だけでダウンロード数が1千万本を超え、今年の4月24日にはダウンロード総数が10億本を突破していました。
10億ダウンロード達成までにはおよそ9ヶ月を要しましたが、10億から20億ダウンロードまでに要した期間はわずか5ヶ月でした。
また、サービス発足当初、わずか500程度だったアプリケーションの数も、今年4月時点で20,000本を超え、さらに、現在では85,000本を突破しています。

Appleのスティーブ・ジョブズCEOは、

ほんの1年余りで20億本という驚異的な数がダウンロードされ、そのうち5億本以上が今四半期だけでおこなわれるなど、App Storeからのダウンロード件数の伸びは加速し続けています。App Storeはモバイルデバイスでできることに全く新たな可能性を創出しました。そして、ユーザの皆様からも好評を得ているのは明らかです

と述べています。

環境対策の情報公開を拡大

Appleは、環境への取り組みに関するWebサイトをアップデートして、二酸化炭素排出量の削減やリサイクルプログラム、有害な化学物質の排除、エネルギー効率の向上、パッケージの軽量化など、ライフサイクルへの影響に関する詳細な情報を追加掲載しました。

Appleはこれまで、GreenpeaceやCarbon Disclosure Projectのような環境保護団体から、環境への配慮が不足していると度々批判されて来ましたが、製造過程や製品自体が環境に与える影響についての広範囲にわたる詳細データを公開することで、明確なエコ戦略と企業努力の可視性を高めるとともに、環境対策によって実際にどのくらいの成果が挙っているかを外部にアピールする狙いがあるようです。

Appleのスティーブ・ジョブズCEOは、BusinessWeekとのインタビューのなかで、環境への取り組みについて、同社の取締役メンバーでありノーベル平和賞を受賞したことでも知られるアル・ゴア元副大統領のもとを訪れ、「やるべきことをやって、（Greenpeaceのネガティブ・キャンペーンなどの）中傷合戦に巻き込まれないように」というアドバイスを受けたことを明らかにしています。
また、ティム・クックCOOは「製品をよりクリーンにすることには、真のエンジニアリングが求められる」とし、「それには革新が必要であり、努力を要する任務だ」と述べています。

EminemがまたAppleを訴える

米人気ラッパーのエミネム（Eminem）が所属する音楽出版社Eight Mile Styleと著作権管理会社Martin Affiliatedは、所有する93曲の楽曲が無断でiTunes Storeで販売されたとして、Appleを著作権侵害などでミシガン州デトロイト連邦地裁に提訴しました。

Appleは、エミネムが所属するレコードレーベルAftermath Recordsから許可を得ていると主張する一方で、エミネム側は、レーベルはデジタルダウンロード販売を許可する権限を持っていないため、iTunes Storeでの楽曲販売は違法であり著作権侵害に当たるとしています。

AP通信によると、iTunesでのダウンロード1曲に対してAftermathには70セント、Eight Mile Styleには9.1セントが支払われているとのこと。
なお、この裁判ではエミネム自身の出廷は予定されていません。

エミネムは、2004年にもiPodの広告に無断でヒット曲「Lose Yourself」が使用されたとしてAppleを提訴（2005年に和解）したほか、iTunes Storeでの販売差し止めを求める著作権侵害訴訟などを起こしたことがあります。

国内だけでローンチ後4日目に早くも10万ダウンロード突破

頓智・（トンチドット）の「セカイカメラ」(Sekai Camera) がついにApp Storeにデビューしました。
「セカイカメラ」(v1.0) は、iPhone内蔵カメラを利用して、現実空間に貼付けられたエアタグ（AirTag）と呼ばれるデジタルなポストイットを通じてコミュニケートするソーシャルAR（Augmented Reality=拡張現実）アプリケーション。動作環境はiPhone OS 3.1以降を搭載したiPhone 3G/3GSで、ファイルサイズは1.0MB、価格は無料となっています。

同アプリはGPSや無線LANによる位置情報（Core Location機能）をベースにして、専用サーバ経由で様々な情報を呼び出す仕組みになっており、iPhoneに搭載されたデジタルコンパス（3GSのみ）や加速度センサーなどのテクノロジを駆使して、カメラが映し出すライブビューに対し、リアルタイムでテキスト・画像・音声などのコンテンツをオーバーレイ表示します。

「セカイカメラ」を開発した頓智・では、「検索するよりもセカイカメラを現実空間に“かざす”だけでタイムリーな情報を得ることが出来る」と、その魅力を述べており、さらに、「SFで見ていた未来の世界が現実になった」と述べ、セカイカメラを手に持って街へ繰り出して、この本格的なARアプリの革新的なテクノロジに触れて欲しいとしています。

「セカイカメラ」を覗くと、駅や公共施設、映画館やコンビニなどのランドマークに関するエアタグのほか、ユーザが投稿したテキストや写真、ボイスなどが浮遊しており、エアタグをタップすることで投稿ユーザ情報を含む詳細が表示されるほか、ユーザ登録（無料）することにより自ら投稿することや追加のタグ（スレッド）を作成することができます。

主な機能として、“TEXT” (エアタギング) 、“PHOTO” (エアフォト) 、“SOUND” (エアボイス) による基本的なエアタグ投稿機能のほか、周囲のセカイカメラユーザにメッセージを発信（”SHOUT”）できる「エアシャウト」、時間・距離・タグの種類により画面（掲載情報）を整理できる「エアフィルター」、Twitterアカウントと連携できる「エアツイッター」などが用意されており、「エアポケット」を使えばエアタグの詳細と位置情報を保存することができるほか、自分が投稿したエアタグを後で削除するのに便利です。

なお、「セカイカメラ」のAPI「Open Air API」は、11月に公開される予定となっており、サードパーティ製コンテンツとの連携、Androidケータイや日本の複数キャリアとの互換性も期待されます。

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パーソナルユーザ向け画像編集ソフト

アドビシステムズは9月24日、パーソナルユーザ向け画像編集ソフトウェアの最新版「Adobe Photoshop Elements 8 for Macintosh」（日本語版）を10月23日より発売すると発表しました。
価格は通常版が14,490円、乗換え・アップグレード版が10,290円、学生・教職員個人版が7,140円となっており、アドビストアでは、同日より先着で合計1,000名にCanon「EOS Kiss X3」などが当たる先行予約キャンペーンを開始しています（10月22日まで実施）。

「Photoshop Elements 8 for Mac」には多くの新機能が搭載されており、アドビによると「今回の進化により、プロフェッショナルが使用する業界最先端の機能をパーソナルユーザにも提供できる」とともに、「機能を減らすことなく編集プロセスを簡素化し、スマートで高度なツールを搭載することで、かつては不可能だった作業を、あらゆる人々が利用できるようにした」ということです。

主な新機能として、同一シーンの複数ショットを組み合わせて露出調整を行って最適な明るさの写真を作成できる「Photomerge Exposure」や、Photoshop CS4の技術を活用したという、被写体をゆがませることなく自動的に写真をあらゆるサイズに拡大・縮小できる最新の再校正ツール、一連のプレビューの中から最高の色彩、コントラスト、光源の調整を視覚的に選択できるクイック補正プレビュー、写真に入り込んでしまった不要な車や通行人などをブラシで簡単に削除できる「Scene Cleaner」機能などが新たに採用されています。

また、メディア管理については、カスタマイズされた閲覧ワークスペースによる迅速な整理や、ワンクリックでクローズアップ可能なフルスクリーンのプレビューなど、Bridge CS4の全機能を利用できるほか、キーワードタグと各種検索オプションによって、写真を簡単かつ迅速に検索できるようになっています。

これらの機能に加え、ギャラリーテンプレートを使用したWebや個人のWebページ、電子メール、CD、DVDで、家族や友人と作品を共有することが可能で、写真の管理と編集、クリエイティブな作品づくり、プリントやWebでの披露など、「iPhoto」を補完するレタッチソフトとしては最適な製品のひとつといえます。
初心者向けには、ガイド付き編集オプションが用意されており、基本的な補正からアーティスティックな加工まで、操作手順がステップBYステップで説明されます。

「Photoshop Elements 8」の対応OSはMac OS X 10.4.11〜10.5.8、10.6（要Intelマルチコアプロセッサ）、またはWindows 7/Vista/XP。
体験版はまだ用意されていませんが、こちらのページに登録をしておけば、利用可能になった際に電子メールで通知を受け取れます。

Mac版のバージョン別機能比較は以下の通り。 [Read More »]

安定性向上と修正・改良のメンテナンスアップデート

Appleは22日、音楽制作ソフト「Logic Studio」に含まれる「Logic Pro 9」と「MainStage 2」、および廉価版「Logic Express 9」の最新アップデータをそれぞれ公開しました。

「Logic Pro 9.0.1」(183 MB) と「 Logic Express 9.0.1」(133.74 MB) では、FlexマーカーをMIDIノートに揃えてスナップできるようになったほか、置き換えモードでのパンチイン録音が正しく動作するようになり、さらに、I/Oプラグインにレイテンシを補正するオプションが追加されています。
システム要件はMac OS X 10.5.8以降で、このアップデートは、すべての「Logic Pro 9/Logic Express 9」ユーザに推奨されています。

また、「Main Stage 2.0.1」(206.75 MB) では、ループオプションや再生プラグインを含む、全体的な安定性が向上し、いくつかの修正と改良が施されており、ピッチベンドの情報が正確に外部デバイスに転送できるように修正されたほか、MainStageでI/Oプラグインが利用可能になっています。
システム要件はMac OS X 10.5.8以降で、このアップデートは、すべての「Main Stage 2」ユーザに推奨されています。

新機能追加と深刻な1件の脆弱性に対処

Appleは22日（米国時間）、マルチメディア管理ソフト「iTunes」の最新版「iTunes 9.0.1」を公開しました。
ソフトウェア・アップデート経由またはこちら（Mac OS X版 / Windows Vista 64 bit版）から単体でも入手可能です。

Appleによると、「iTunes 9.0.1」により、様々な新機能が追加され、機能性が向上するとともに、多くの改善点が含まれており、1件の深刻な脆弱性（CVE-ID: CVE-2009-2817）にも対処しているということです。
システム要件は、Mac OS 10.4.11以降およびWin XP SP2/Vista/Windows 7 で、ファイルサイズは約90 MB。

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Google SyncのGmailプッシュ配信でメールを自動ダイレクト受信OK

Googleは9月22日（米国時間）、「Google Sync」の同期機能を使って、同社Webメール「Gmail」をiPhone/iPod touchおよびWindows Mobile搭載端末向けにプッシュ通知に対応させたと発表しました。

Googleは今年2月に、「Google Sync」をiPhone/iPod touchに対応させ、すでにカレンダーやアドレス帳の情報は同期可能になっていましたが、「Gmail」はプッシュ配信に対応していませんでした。
Googleは、「Gmail」をプッシュ通知に対応させたことについて、「ユーザからの要望が多かったため」としており、 Microsoft Exchange ActiveSyncプロトコルを利用することでプッシュ配信を実現しています。対応するのは「iPhone OS 3.0」以降を搭載したiPhone/iPod touchです。

同サービス利用するには、Microsoft Exchangeのアカウント設定からGmailのセッティングを行う必要がありますが、カレンダー/アドレス帳の同期を行っているユーザは、メールの同期をオンにするだけです。

ただし、プッシュを有効にすることでバッテリ消費には負荷が掛かるため、残量が少ない時にはプッシュをオフするなどの対策も必要です。
また、新規にExchange ActiveSyncアカウントでセッティングする際には、端末上のカレンダーとアドレス帳のデータが削除されるので注意が必要です。

「Layar」に3Dエンジン＝リッチな立体オブジェクトが表示可能に

本格的な拡張現実（AR）アプリが「iPhone」向けにもまもなく公開されようとするなか、Andorid向けにすでにサービスを提供しているSPRXMobile社は22日（現地時間）、同社の拡張現実ブラウザプラットフォーム「Layar」が、テキストやグラフィックスの3D表示に対応したと発表しました。
「Layar」の新しい3Dエンジンは、Andorid携帯やiPhone 3GSに搭載されている加速度センサーやGPS、電子コンパスなどのほかにOpenGLを利用しており、スマートフォンのカメラを通じて、現実の映像の上に立体的なテキストやグラフィックスなどを重ねて表示可能となっています。
この新技術は「Layar version 3.0」として、まずはAndorid向けに今年11月に正式リリースされる予定です。

今回の3D対応により、サードパーティデベロッパは、現実世界のオブジェクトに立体的な3Dテキストをタグ付けできたり、現実空間に3Dオブジェクトを配置したりすることが可能となり、多感的なユーザ経験を創造できるようになるといいます。
3Dエンジンを搭載したことで、デベロッパは、より現実的で空間的な拡張現実の世界をモバイルデバイス向けに作り出すころが可能になります。

「Layar」は、iPhone向けに9月中にはリリースされる予定であり、すでにAppleへの申請は行われているようです。3D対応の時期は未定。 [Read More »]

ネットの中立性問題でAT&Tがコメント

米連邦通信委員会（FCC）のジュリアス・ゲナコウスキー委員長がネットの中立性を提言するなか、iPhoneの米国における独占キャリアである同国第2位の通信会社AT&Tは、ブロードバンド回線の中立性はサポートするものの、ワイヤレス回線は帯域幅に限界があるため、完全な中立性を提供するのは困難であるという姿勢を示しました。

AT&TのJim Cicconi上級副社長は、FCCの求めるネットワークの中立性について、ワイヤレスサービスにまで拡張されて解釈されることを危惧しており、さらに米国1位の通信会社Verizon Wirelessも同様の考えのようです。

また、FCCは、iPhoneがAT&Tのみから排他的に販売されている現状についても関心を持っており、例えば、AT&Tの通信エリア外のユーザがiPhoneを他のキャリアで使用できないのは、消費者にとって不公平だとみているようです。
FCCは、企業間の競争を促し、消費者保護を徹底するため、新サービス開発やルール策定を主導する方針を示していますが、インターネット・プロバイダにとって回線をオープンにすることは、安定したトラフィック提供のためのコストや、競合する企業への対応なども絡んでくるため、非常に難しい問題だといえます。

FCCはさらに、AppleのApp Storeでの承認プロセスにも興味を持っており、Apple、Google、AT&Tの3社が絡んで大きな問題に発展している「Google Voice」に対しても関心を持ちそうだということです。

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