スペイン・バルセロナで開催中の「Mobile World Congress 2011」の基調講演に、ソフトバンクの孫正義社長が登壇し（現地時間16日）、自身を「クレイジーだ」と述べるなど会場を湧かせた。

孫社長は、「Evolution of the Mobile Internet」と題されたセッションのなかで、通信キャリアの未来についてスピーチを行い、現状のままでは成長が見込めず、AppleやGoogleばかりが利益をあげているが、シェア拡大とデータARPUの向上により、キャリアも利益をあげるビジネスモデルを構築できると指摘した。

Appleのサブスクリプションサービスに対抗

Googleは16日（現地時間）、パブリッシャー向けの新しいコンテンツ決済サービス「Google One Pass」を発表した。

パブリッシャー側は、Webサイトやモバイルアプリに同課金システムを組み込んで、デジタルコンテンツを直接管理でき、一方、購読者側は、メールアドレスとパスワードを入力するだけで、PC、タブレット、スマートフォンなど、さまざまなデバイスからコンテンツにアクセスできるようになる。

また、コンテンツの販売方法や課金方法を容易にカスタマイズでき、Appleが前日に発表したサブスクリプションサービスよりも、よりオープンで柔軟性の高いシステムとなっている。
決済はGoogle Checkoutを通して行なわれ、分配率は明らかにされていないが、米メディアは売上の10%と報道している。一方、Appleの新しい課金システムでは30%という手数料が発生する。
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OSのアップデート待ち＝秋頃まで延期か

MicrosoftとNokiaは、スマートフォン開発事業で提携すると発表したばかりだが、Nokia製の「Windows Phone 7」OS搭載スマートフォン登場は随分と先になりそうだ。

Nokiaは、2011年後半（10月頃）にリリース予定の「Windows Phone 7」のメジャーアップデート版「Mango」（ Windows Phone 7.5）の登場まで端末の発売を行なわない見通しだという。
「Mango」では、マルチタスクやTwitterなどのSNS統合機能、Internet Explorer 9、Kinectゲーム機能のサポートなどが追加される予定になっている。

Nokiaは、AppleやGoogleに対抗するため、「Windows Phone 7」を優先して採用すると発表していたが、現在バルセロナで開催中の「「Mobile World Congress 2011」では、Nokia製「Windows Phone 7」搭載機が展示されていなかった。

世界的なスマートフォン需要の高まりを受け、国内の大手電子部品メーカーの業績が大幅に改善していることが分かった。

このうち、スマートフォン特需の恩恵を受けている企業は、リーマンショック前と比べて、8〜9割近くも営業利益が回復しており、テレビが不振のデジタル家電大手と対照的な結果となった。
特に、タッチパネル向け光学フィルムで世界トップシェアの日東電工や、セラミックコンデンサでトップの村田製作所などが利益率を大きく伸ばした。

しかし、2011年以降の見通しとして、Appleなど大手メーカーからの値下げ圧力や、アジア勢との競争激化が予想されるため、今後もこの勢いが続くかどうかは不透明だといえる。

アドビ システムズは16日、Adobe Creative Suite 5製品およびAdobe Acrobat X Suiteの購入、申し込み者を対象に、先着600名様にもれなく電子マネー「Edy」5,000円分をプレゼントする「パワーチャージキャンペーン」を開始した。期間は今月28日まで。

キーボード搭載ポケットノート＝ATOK採用で日本語入力をサポート

NECは、Androidモバイル端末「LifeTouch NOTE」3機種7モデルを3月10日より順次発売すると発表した。
価格はオープンだが、店頭予想価格は、FOMAハイスピード版「LT-NA75F/1A」が55,000円前後、Wi-Fi対応版（容量16GB）「LT-NA75W/1A」が45,000円前後、Wi-Fi対応版（容量4GB）「LT-NA70W/1A」が40,000円前後と見込まれ、FOMAハイスピード版のみ4月下旬の発売となる。

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デュアルコアCPU＋4.3インチスーパー有機ELディスプレイ搭載

韓国サムスン電子は、スペイン・バルセロナで開催中の世界最大級のモバイル関連カンファレンス「Mobile World Congress 2011」のキックオフ前日となる13日（現地時間）、メディア向けイベント「Samsung UNPACKED」において、人気スマートフォン「GALAXY S」の後継モデル「GALAXY S II」を発表した。出荷時期は今のところ未定だが、早ければ一部地域で今月末にもリリースされる予定だ。

「Galaxy S II（GT-I9100）」は、プロセッサをシングルコアからデュアルコア（1GHz）にアップデートし、OSには最新Android 2.3「Gingerbread」を採用する、現在では最強と呼べるハイスペックスマートフォンだ。GPUもクアッドコア化され、3D描写速度が約5倍に向上したという。

ディスプレイは画質を向上させて、従来の4インチよりも少し大きくなった改良版「スーパー有機ELプラス（Super AMOLED Plus）」（4.27インチ/480×800ピクセル）を搭載し、ストレージとして16GBと32GBモデルがラインアップされている。
デバイス本体は、125.3 (w) × 66.1 (H) と縦横サイズは大きくなったが、前モデルより2g軽い重量116g、1.41mm薄い8.49mmという軽量・スリム化を実現している。
カメラ機能はフルHD動画（1080p）撮影に対応する800万画素カメラを背面に搭載し、フロントカメラには200万画素カメラが内蔵されている。 [Read More »]

マイクロソフトとノキアは、スマートフォンの開発事業を軸に、幅広い分野で提携すると発表した。AppleのiPhoneやGoogleのAndroidプラットフォームに対抗する。

両社の発表によると、ノキアは今後、MSのモバイル向けOS「Windows Phone 7」を優先して採用。近々にも同プラットフォームベースの新デバイスに関する発表が行われる見通しだ。

ノキアはこれまで、スマートフォン向けに独自OS「Symbian」を中心に開発してきたが、昨年の市場シェアは36.4%から28.9%へと大きく落ち込んでいた。
今後は、携帯向けOSシェアで伸び悩むMSと開発やマーケティングで協力する。
ノキアの新端末では、検索エンジンに「Bing」を組み込み、また、マイクロソフトもノキアのマップ機能や携帯デザインを採用する。

半導体シェア世界3位 (17.4%) のエルピーダメモリが、台湾の大手DRAMメーカー力晶の半導体事業部門を吸収することが分かった。価格低迷により、両社ともに業績が悪化していた。

力晶の世界シェアは6位 (2.1%) で、「日台連合」の経営統合が実現すると、シェア2位の韓国ハイニックス (21.6%) に肉薄することになる。なお、世界シェアトップは韓国のサムスン電子 (33.6%)。

Appleのイベント当日に発表＝「iTunes Store」に対抗

Financial Timesは31日（現地時間）、ソニーがAppleのイベント開催日に合わせて、新しいメディア配信サービスを発表するようだと報じている。

記事によると、独ベルリンで3日より一般公開される家電見本市「IFA 2010」のプレス向け発表会のなかで、ソニーが、新たな音楽・ビデオコンテンツ配信サービスについて発表を行うという。

ソニーの新しいオンライン配信サービスは、同社のゲーム機（PS3/PSP）、携帯型音楽プレーヤー（ウォークマン）、PC（VAIO）、液晶テレビ（BRAVIA）、スマートフォン（Sony Ericsson端末）、BDプレーヤーなど、多様な製品間で利用可能となり、先行するAppleの「iTunes Store」を追撃する構えといえる。
ただし、この日はサービスや機能のプレビューのみに留まる見込みで、実際のローンチは2011年にずれ込む見通しだ。

ソニーは、以前にも「Connect」 と呼ばれるミュージックストアを立ち上げたが、互換性の無いフォーマットを採用したことが原因で3年前に閉鎖している。
また、今年4月には「Qriocity」というオンラインビデオ配信サービスを米国で立ち上げてもいる。
ソニーは、映画やテレビ番組、ゲーム、電子書籍など、多様なデジタルコンテンツを一元化して配信するオンラインストアを発表すると予想されている。