「Aspire Timelineシリーズをメインストリームとして展開する」- Acer
日本エイサーは5月22日、モバイルノートPCの新シリーズ「Aspire Timeline」を発表しました。
6月5日より順次発売され、価格はオープンプライスですが、最も安いモデルは市場想定価格89,800円からとなっています。
「Aspire Timeline」シリーズは、同社のネットブック「Aspire one」シリーズでは満足しないハードユーザをターゲットに開発されています。
バッテリの長時間駆動や広い画面、大容量のHDDとRAMなどといった性能面と、厚さが1インチ未満というスリムなボディとつや消しアルミニウムを天板に使用するといったデザイン面も重視されており、エイサーは今後、この「Aspire Timeline」をメインストリームとして展開する予定だとしています。
本日発表された機種は、13.3型ワイドの「AS3810T」シリーズと、15.6型ワイドの「AS5810T」シリーズの2モデルで、いずれもプラス2万円でOffice Personal 2007が付属します。
共通する主なスペックとして、プロセッサはIntel Core 2 Duo SU9400(1.4GHz)、チップセットはモバイルIntel GM45 Express、グラフィックスはチップセット内蔵のMobile Intel GMA 4500MHD、ディスプレイは1,366×768ドット表示(LEDバックライト付)などとなっていて、OSにはWindows Vista Home Premium SP1が搭載されています。
「AS3810T」(13.3インチ)の主な仕様は、メモリは2GB(最大4GB)、HDDは250GB(5400rpm/SATA)、サイズは322(W)×228(D)×23.4~28.9(H)mm、重さは約1.6kgとなっており、光学ドライブは搭載されていません。店頭予想価格は89,800円前後。
一方の「AS5810T」(15.6インチ)は、メモリは4GB(2GB×2/最大4GB)、HDDは320GB(5400rpm/SATA)、サイズは378(W)×259×(D)24.8~29.7 mm(H)、重さは約2.4kgとなっており、光学ドライブとしてDVDスーパーマルチドライブが搭載されています。店頭予想価格は99,800円前後。
また、共通インターフェースとして、USB 2.0×3(AS5810Tは×4)、5-in-1 カードリーダー、ギガビットイーサネット、IEEE 802.11b/g/n無線LAN、Bluetooth 2.0+EDR、HDMIポート、D-sub VGAポート、100万画素Webカメラなどを備えています。
その他の機能として、ワンタッチで瞬時にエコモードに切り替えられる「Acer PowerSmartキー」や、電力を効率よく集中制御する「Acer PowerSmart Manager」、成功スリープモード時に約66%の電力消費をカットするという「Acer PowerSmartアダプター」などが搭載されており、バッテリライフのロングラン設計が徹底的に施されています。
また、ジェットエンジンの冷却構造の原理を応用した「Intel Laminar Wall Jets Technology」を採用したことで、ひざに載せて利用しても熱を感じることなく長時間の使用が快適だとしています。
今後の展開として、ストレージにSSDを搭載するオプションや、GPUに「Mobility Radeon HD 4330」を搭載したモデルも投入される予定になっています。
エイサーはノートPCの世界シェアではすでに2位ですが、これまで主力製品だったネットブックからCULVプラットフォームへと舵を切ることで、ノートPC市場におけるトップブランドを目指すとともに、日本市場でも今後2年以内にトップ5入りを果たしたいとしています。